12月8日「針供養の日」レクリエーション
介護施設でお使い頂けるように雑学・クイズ・体操などをまとめてみました。
全体の流れ(約60分)
- 導入:雑学コーナー(5〜7分)
- クイズ(10分)
- 軽体操(10分)
- 製作・会話(時間と余裕があれば)
- 締めの言葉(1〜2分)
1)導入:雑学コーナー(5〜7分)
説明(職員用読み上げ文)
「今日は12月8日、針供養の日です。1年間お世話になった針を豆腐やこんにゃくに刺してお供えし、裁縫に感謝する行事です。裁縫や手仕事をよくされていた皆さんにとっては懐かしい習慣かもしれません。これから少しお話をして、針供養にちなんだ楽しい時間を過ごしましょう。」
補足雑学メモ
- 針供養は江戸時代から続く風習。
- 地域によって「豆腐」「こんにゃく」のどちらを使うかが違う(豆腐は柔らかくて針が折れないように、こんにゃくは虫がつきにくいという説あり)。
- 針に感謝することで裁縫が上達するよう願う意味もある。
2)クイズ(10分)
形式:〇×形式や挙手で答えられる問題を用意。答え合わせのあと、経験談トークに繋げると盛り上がります。
- 針供養は何に針を刺す?
① 豆腐 ② こんにゃく ③ 餅
(正解:①と②、地域差あり) - 針供養はどの時代から?
① 明治 ② 江戸 ③ 昭和
(正解:② 江戸時代) - 12月8日は針仕事を休む日だった?(〇/×)
(正解:〇) - 「半襟」は着物のどの部分? ① 袖 ② 首回り
(正解:② 首回り) - 学校の家庭科でよく縫ったものは? ① ぞうきん ② エプロン ③ 両方
(正解:③ 両方)
司会メモ:回答のあと「昔はどうしていた?」など質問を投げ、会話を引き出す。
3)体操(10分)
裁縫の動作を取り入れた椅子に座ってできるゆったり体操です。各動作はゆっくり3〜5回ずつ。
- 糸を通すポーズ(指先ほぐし)
片手で針の形、もう片方で糸をつまむ動きをゆっくり行う。指先の運動と集中力の刺激。 - 布を広げるストレッチ(肩・胸のストレッチ)
両手を横へ広げ、息を吸ってゆっくり開く。胸を広げて深呼吸。 - チクチク縫い(腕の上下運動)
前に手を出して上下に小さく動かすイメージで肩〜腕をほぐす。 - 糸巻きくるくる(手首回し)
手首を左右にやさしく5回ずつ回す。
4)※お時間があれば制作レク or 会話(15〜20分)
A. ふわふわ針供養カード(制作・針は使いません)
安全第一で針は使わず、紙と綿で“針供養”を表現します。完成後は壁面飾りにもできます。
材料(1人分)
- 厚紙(色紙)1枚
- 白い綿(豆腐のふわふわ表現)
- 銀色の紙で作る“針”(細長く切って丸める)
- のり、はさみ(職員が補助)、ペン
作り方の手順(職員向け)
- 厚紙を台紙にする。
- 白い綿を豆腐に見立てて台紙に貼る。
- 銀色の紙で作った“針”を綿に差し込む(差し込まずに貼っても良い)。
- 「今年もお疲れさま」「ありがとう」など短いメッセージを書いて完成。
B. 思い出トーク(制作が難しい方へ)
テーマ:「昔のお裁縫の思い出」
- どんなものを縫っていたか(例:ぞうきん、洋服、学校の袋)
- お子さんや家族のために作った思い出
- 家庭科の授業の話
5)締めの言葉
「本日は針供養のレクリエーションにご参加ありがとうございました。長年の手仕事に感謝して、皆さんの日々の暮らしがこれからも穏やかでありますように。」

